この古地図を見てごらん。1897年と1904年のこのあたりの地図だよ。違いは分かるかな?

 
 

▲ 1897年の地図 ▲ 1904年の地図

線路ができたの?

よく分かったね!1897年の地図ではまた線路が通っていないけれど1904年の地図では路線が開通しているね。

お店もいっぱいあるね。


▲ パサール(伝統的市場)の風景

 
 

今は路線がなく、こんなふうに小さな商店が軒を並べているよ。このエリアは100年前のカンポンから新しい街並みへ変わっていくけど,昔ながらの風景や住居、ライフスタイルなど維持されているものもあるんだよ。つまり、現在の街並みは,異なる記憶の歴史がいくつも重なり合っていて、丁寧に歴史を調べると,新しい発見に繋がることがあるんだ。

そうなんだ。

あ、みんなお外に出てきたよ♪


▲ 軒下で涼む

 
 

家の中はとても暑いから、人々は軒下の涼しい場所で休みながら、近所の人たちとコミュニケ-ションをとったり、昼寝をしたりするんだ。子供はおもちゃで遊んだりして、ここでの住み方の工夫をしているんだ。

ご近所さんとの日頃のコミュニケーションは大切だよね。

そうだね。インドネシアでは、ジャワ社会の伝統であるゴドン・ロヨン(相互扶助)の精神というのがあり、住民間の互助共済などの共同作業を村人全員による話合いで決める習慣がもともとあったんだ。

例えばどんな事をするの?


▲ ゴトン・ロヨンの活動

 
 

例えば清掃活動や植物の栽培などを子供から大人までみんなで行うよ。
また村長の選出や建設活動、災害時の生活保障なども挙げられるよ。ゴトン・ロヨンとは、「力を合わせて・共同負担で・一緒にものを運ぶ」という意味で、昔ながらのローカルナレッジをスカルノ初代大統領が住民による助け合いの精神として提唱したものなんだよ。活動終了後にはティータイムを楽しんだりしているんだって。

いい習慣だね。

そろそろ辺りも暗くなってきたね。


夜はインドネシア的な雰囲気がもっと楽しめる所があるから行こう!