金本 圭一朗KANEMOTO, Keiichiro

総合地球環境学研究所准教授/東北大学大学院環境科学研究科准教授

担当

グローバルサプライチェーンを通じた都市、企業、家庭の環境影響評価に関する研究

役職・肩書

総合地球環境学研究所准教授/東北大学大学院環境科学研究科准教授

専門分野

環境経済学

経歴

東北大学博士後期課程修了博士(学術)。2014 年から 2016 年まで九州大学持続可能な社会のための決断科学センター講師、2016年から2018年まで信州大学経法学部応用経済学科講師、2018年より現職。研究関心は産業エコロジー、環境経済学、産業連関分析、ネットワークなど。特に、グローバルサプライチェーンにともなって発生する環境負荷・環境影響の推計に関する研究に従事しています。

Q&A

地球研ではどんな研究をしていますか?
グローバルサプライチェーン(製品やサービスの生産過程)の拡大による中国をはじめとする途上国の急激な経済成長は、環境負荷の深刻な要因となっています。そして、環境負荷だけでなく、そのPM2.5排出などの環境負荷が、どの程度健康被害などの環境への影響を引き起こしているのかについては十分に明らかになっていません。
これまでの研究では、主に国を対象に、その国が貿易などのサプライチェーンを通じて、どのような環境問題を、どの程度引き起こしてきたのかが明らかになってきました。しかしながら、国家の環境問題解決に向けた行動は遅く、多くの環境問題の解決に向けた道筋はついていません。一方で、企業や都市、家庭などの主体は、行動に移すことは早いですが、その主体が関わっている問題の大きさ、どのような行動が環境負荷の削減に結びつくのかなどについては十分に分かっていません。
本プロジェクトでは、都市、企業、家庭の行動がグローバルサプライチェーンをとおして、どのようにさまざまな環境問題を引き起こしているのかを明らかにします。
地球研で研究したい人に向けてのメッセージは?
地球研は、プロジェクトリーダーの自由な発想に基づいた先進的な研究ができる研究所です。プロジェクトリーダーとして研究したい人は、地球研として求められている内容を踏まえつつ、自由な発想に基づいた先進的な研究を提案して貰えればと思っています。また、プロジェクト研究員として応募される方は、プロジェクトリーダーとの相性を考えつつ、長期間に渡って研究に集中できる環境に魅力に感じて貰えればと思っています。

所属する研究プロジェクトページへ